海外FXの一目均衡表はトレーダーの心強い味方!

日本人の細田悟一氏考案のテクニカル分析指標、一目均衡表。

一目均衡表は海外でも「ichimoku」の名称で呼ばれ、海外の取引プラットフォームにも一般的に導入されているので利用者も多いです。

ぱっと見、一目均衡表は複雑に見えます。

しかし、要点さえ覚えてしまえばトレードの心強い味方になることは間違いありません。

今回、当ページでは一目均衡表の基本から応用そして知ればトレード成績が上がる内容まで他サイトよりも深く掘り下げて解説していきます。

当記事で学べる事
  • 一目均衡表の基礎理論
  • 一目均衡表の効果
  • 一目均衡表の計算式
  • 一目均衡表をチャートに表示する設定方法
  • 一目均衡表の注意点
  • 一目均衡表と相性の良いテクニカル分析指標
目次

一目均衡表とは?

1935年に完成した一目均衡表。

日本発のテクニカル分析指標は少ないです。だからといって実力がないわけではなく、ローソク足を筆頭に日本発のテクニカル分析指標は優秀なものも多いです。

また、一目均衡表は古い時代にできたテクニカル分析指標です。

1935年前ってことは85年前!?

しかし、古い時代から使い続けられているテクニカル分析指標なので、情報も多くむしろ扱いやすいくらいです。

必要以上に身構えず、一目均衡表の基本を学べば誰でも充分に扱えるようになるでしょう。

一目均衡表がもたらす効果

一目均衡表のもたらす効果で最大の特徴は未来を描写する部分です。

一般的にテクニカル分析指標は最新の価格までしか描画しませんが、一目均衡表は「雲」という線で未来を描画しています。

また、雲の位置は価格が進んでも一切変わりません。未来に描画された雲は微動しません!

ボリンジャーバンドみたいに「線が動いている」って違和感を覚えることもないんだよ。

一目均衡表は雲以外の描画部分も特徴があり、複数の線によって一目均衡表は成り立っています。

それでも未来を描画する「雲」の存在は、一目均衡表がもたらす最大の効果と言っても過言ではないでしょう。

一目均衡表の計算式

一目均衡表は数値を自由に触れます。

また、設定した数値によって計算式は異なってきます。

ただ、一目均衡表の基本数値は「9,17,26」または「9,26,52」のどちらかです。

取引するプラットフォームの基本設定数値をそのまま使えば問題ありません。

一目均衡表の各計算式は以下を参考にしてみてください。

わかりやすいように以下に一目均衡表の設定数値を(9,26,52)にした場合の計算式を紹介しておきます。

転換線 = (過去9本間の最も高い値段 + 過去9本間の最も安い値段) ÷ 2

基準線 = (過去26本間の最も高い値段 + 過去26本間の最も安い値段) ÷ 2

遅行スパン = 当日の終値を26本過去にしたもの

先行スパン1 = (転換線 + 基準線) ÷ 2を26本間将来にしたもの

先行スパン2 = (過去52本間の最も高い値段 + 過去52本間の最も安い値段) ÷ 2を26本間将来にしたもの

一目均衡表の計算式は覚えてしまえば簡単です。

ただし、計算式を知らなくても一目均衡表は使えます。

取引プラットフォームに数値を入れれば自動で計算して一目均衡表を描画してくれるので計算式でつまずく必要はないでしょう。

一目均衡表を構成する線

一目均衡表は以下の5本の線で構成されています。

  • 基準線
  • 転換線
  • 先行スパン1
  • 先行スパン2
  • 遅行スパン

各線はそれぞれ重要な役割があるので個別に解説していきましょう。

基準線

基準線は、設定した期間の最高値と最安値の平均を線で結んだ描写です。

相場の中期的な動きやトレンドの方向を確認できます。

ただし、基準線は平均値の性質上、レンジ相場では水平に移動することが多く、レンジ相場の見極めにも使えるでしょう。

転換線

転換線は設定した期間の最高値と最安値の平均を線で結んだ描写です。

基準線に比べて設定した期間が短期になるため、基準線よりも短期的な相場の動きを確認できます。

また、転換線は基準線の場所と比較してトレンドを把握します。

  • 転換線が基準線より上=上昇トレンド
  • 転換線が基準線より下=下降トレンド

先行スパン1

先行スパン1は、基準線と転換線の平均値を○本間(例:26本)将来に描写した線です。

現在の相場の状態を将来の相場で影響を及ぼす可能性を示しています。

未来のチャートを描くテクニカル分析指標は珍しく、一目均衡表の特徴の一端を担っています。

先行スパン2

先行スパン2は、基準線と転換線の平均値を○本間(例:52本)将来に描写した線です。

先行スパン1と先行スパン2が組み合わさって初めて「雲」という部分が作成されます。

一般的に、現在価格より雲が下にあれば上昇トレンド、現在価格より雲が上にあれば下降トレンド、雲が非常に薄い状態はレンジ相場と判断します。

遅行スパン

遅行スパンは当日の終値から26本(または設定した数値)からずらした線です。

過去の価格にさかのぼって描写され、テクニカル分析指標の中でも珍しい性質です。

見方としては、遅行スパンが過去のローソク足の価格を上抜けまたは下抜けしたかによってトレンド転換を把握します。

一目均衡表の理論

一目均衡表の理論は、以下の3種類に分別できます。

  • 時間論
  • 波動論
  • 水準論

いずれの理論もトレードの参考になるので詳しく解説していきましょう。

時間論

時間論は、時間により相場の転換点を予測する考えです。

時間論を上手く活用すれば、トレンド転換になりやすいタイミングを予測できます。

また、一目均衡表を考案した細田悟一氏は時間と相場は相関関係があると考え先行スパンや遅行スパンといった未来や過去を分析する指標を重要視しました。

波動論

波動論は、チャートの波形を見て相場の今後の展開を予測する考えです。

多くのテクニカル分析指標でも波動論は重要と考えられ、一目均衡表の時間論でも同じ考え方ができます。

一目均衡表の波動論は、以下の3つの波動を基本としています。

  • I波動=上昇または下降のみの状態
  • V波動=上昇してから下降または下降してから上昇する状態
  • N波動=上昇・下降・上昇または下降・上昇・下降の状態

水準論

水準論は、過去にあった上値と下値を考慮して未来の天井と底を予想する考えです。

水準論は他の言い方で値幅観測論とも言われています。

基準線と転換線の平均値や先行スパンの雲を描写する部分を考えても、一目均衡表は水準論を重要視していることがわかります。

一目均衡表の使い方

一目均衡表の使い方を動画で解説しました。

文章だけではわかりづらい部分もあると思うので、ぜひ動画を確認してみてください。

一目均衡表の表示方法と数値

一目均衡表をトレードするチャートに表示する方法と数値について解説していきます。

ここでは、以下の取引プラットフォームで一目均衡表を表示する方法について画像を交えて紹介します。

  • パソコン版・スマホ版のMT4/MT5に一目均衡表を表示する方法
  • パソコン版・スマホ版のTradingViewに一目均衡表を表示する方法

各取引プラットフォームに一目均衡表の表示方法を解説したのちに設定する数値も解説するのでぜひ確認してください。

パソコン版MT4/MT5に一目均衡表を表示する方法

MT4/MT5にログインします
画面上部の「挿入」をクリックします
インディケータ―にカーソルを添えます
トレンドにカーソルを添えます
IchimokuKinkoHyoをクリックします

以上の手順でパソコン版のMT4/MT5に一目均衡表を表示できます。

スマホ版MT4/MT5に一目均衡表を表示する方法

画面上部の「f」マークをタップします

トレンドの項目からIchimokuKinkoHyoをタップします

各種設定をして右上の完了をタップします

以上の手順でスマホ版MT4/MT5に一目均衡表を表示できます。

パソコン版TradingVIewに一目均衡表を表示する方法

TradingVIewにログインします
インジケーターをクリックします
テクニカルをクリックします
トレンドの中からIchimokuCloud(一目均衡表)をクリックします

以上の手順でTradingVIewに一目均衡表を表示できます。

スマホ版TradingVIewに一目均衡表を表示する方法

画面上部のインジケーターをタップします

テクニカルをタップします

IchimokuCloud(一目均衡表)をタップします

以上の手順でスマホ版TradingViewに一目均衡表を表示できます。

一目均衡表で設定する数値

一目均衡表は基本的に初期設定の数値のまま使用することをおすすめします。

一目均衡表の初期設定された数値は、「9,17,26」または「9,26,52」です。

特に前者の数値の「9,17,26」が最もポピュラーに設定されています。

一目均衡表は複数の計算式から成り立ちます。

そのため一部の数値だけ変更しても相場に合致しませんし、意味のない数値を設定してしまいかねません。

ただ、最近は海外で「7・22・44」といった数値も使われ始めました。

これは現在の相場が土曜日は休場という理由から作られた数値です。

ただ、この数値の場合は土曜日という概念を含んだうえの数値なので、1分足や1時間足といった日足以外で使うときに効果があるのか疑問です。

もちろんその前提に立てば初期設定の数値も日足以外で使えるのか疑問点も浮かんでくるでしょう。

とはいえ初期設定の数値は数多くのトレーダーが見ているもので、相場に影響を与える可能性があります。

日足で一目均衡表を表示する場合は現在の市場を考慮するのも面白い試みかもしれませんが、それ以外の時間軸で表示する場合は初期設定をおすすめします。

一目均衡表の見かた

一目均衡表はここまで説明したとおり5つの線で成り立ちます。

「先行スパン1」と「先行スパン2」は現在価格よりも先に進み雲を形成し、「遅行スパン」は逆に現在の価格より遅れて表示されています。

また、基準線と転換線は現在の価格で止まっています。

たとえば、上記の画像の一目均衡表の見方を解説すると、以下の点に着目できます。

ローソク足、「先行スパン1」と「先行スパン2」「基準線」「転換線」「遅行スパン」そのどれもが右上に向かっています。

ということは、現在は上昇トレンドが発生していることがわかり、今後の展開はさらなる上昇トレンドの継続が予測できます。

もちろんあくまで予測でしかないので、場合によってはレンジ相場になったり下降トレンドに変わったりすることもあります。

以上のように一目均衡表の見方はさして難しくなく、単純に雲よりローソク足が上にあるか下にあるかだけでも現在トレンド相場が発生しているのかレンジ相場なのか理解できるでしょう

一目均衡表と相性の良い組み合わせ

一目均衡表と相性の良いテクニカル分析指標を紹介します。

ここでは以下の3つのテクニカル分析指標を組み合わせた方法を詳しく解説していきましょう。

  • 一目均衡表とボリンジャーバンド
  • 一目均衡表とMACD
  • 一目均衡表とATR

一目均衡表とボリンジャーバンドでレンジ相場を攻略

上記の画像は一目均衡表とボリンジャーバンドを組み合わせて描画したものです。

赤枠で囲った部分、一目均衡表のそれぞれおの線とボリンジャーバンドが平行で入り混じっています。

正直、ぐちゃぐちゃでわかりづらいと感じたのではないでしょうか?

この状態こそがレンジ相場なのです!

画像の左側を見ればわかりますが、下降トレンドが発生しているときは、ぐちゃぐちゃになっておらず見やすい状態。

つまり、一目均衡表とボリンジャーバンドを組み合わせて、チャートが見やすい状態であればトレンド相場、見づらい状態であればレンジ相場と判断してトレードができるということです。

一目均衡表とMACDで相場状況を判断

一目均衡表とMACDの組み合わせも相性が良いです。

一目均衡表とMACDを組み合わせれば、レンジ相場とトレンド相場の判断がしやすいです。

特にMACDはトレンド相場に強い特徴があり、一目均衡表の雲より上または下にある状態とMACDの状態を見ればエントリーポイントを探れます!

一目均衡表とATR

一目均衡表とATRを組み合わせた方法も使えます。

ATRはボラティリティを判断するテクニカル分析指標。

ATRが上昇するとボラティリティが高く、逆にATRが下降すればボラティリティが低いと判断します。

一般的に強いトレンドが発生しているときはボラティリティが高くなります。

そして相場が過熱しすぎると次第にボラティリティは低くなっていきます。

使い方としては、一目均衡表でトレンドを把握して、ATRが上昇し過ぎたら売り(一定の数値に達すれば売り)ます。

そうすることで天井と底を見極められる可能性が高まり、売買ポイントを判断できます。

また、一目均衡表はトレンドの初動に乗りづらい性質ですが、ATRを組み合わせれば弱点を補うことができるでしょう。

一目均衡表を使うときの注意点

一目均衡表を使うときは、以下の3つのポイントに注意してください。

  • 一目均衡表の雲のねじれに注意
  • 一目均衡表の雲だけで相場の状態を判断しない
  • 一目均衡表だけではトレンドの初動に乗りづらい

いずれの注意点も大事な内容なので詳しく解説していきましょう。

一目均衡表の雲のねじれに注意

一目均衡表の雲にねじれが発生したときは注意が必要です。

一般的に雲のねじれは長期トレンドの転換を示唆しているんだよ。

ただし、レンジ相場の場合は雲のねじれが何度も発生してしまい、そのたびに長期とれんどの転換だと思ってエントリーすると大変なことになります。

以上のように一目均衡表の雲のねじれはトレンド転換を示唆している一方でレンジ相場の際にも発生するので見極めることが大事でしょう。

一目均衡表の雲だけで相場の状態を判断しない

一目均衡表の雲はぱっと見ただけで今後の展開を予測できます。

たとえば、最新のローソク足よりも先の雲が分厚く上昇トレンドや下降トレンドの発生または継続を予測できます。

しかし、あくまでそれは予測でしかなく、ローソク足がそのまま雲に突入したり、急な変動で雲を突き破ったりしてしまうこともあるでしょう。

そのため「雲が右下にあるから」「雲が右上にあるから」といった理由だけでトレードするのは危険です。

一目均衡表の雲以外の部分を見たり別のテクニカル分析指標を用いたりしてダマシに遭わないように注意してください。

一目均衡表だけではトレンドの初動に乗りづらい

一目均衡表だけではどうしてもトレンドの初動に乗りづらい性質です。

たとえば、雲より上でローソク足が推移しているから上昇トレンドが発生している、と相場の状況を理解したとします。

しかしその状況はすでにトレンドが発生しているのでトレンドの初動に乗ることはできません。

したがって、一目均衡表だけでトレンドの初動に乗ることは難しく、別のテクニカル分析指標を組み合わせてより精度を上げるようにしましょう。

まとめ

今回は一目均衡表の基本知識から知っておくと得する応用知識まで詳しく解説しました。

一目均衡表は初めて見た人は複雑に感じるかもしれませんが、過去や未来といった複数の要素から成り立つ非常に使い勝手の高いテクニカル分析指標です。

使い方さえマスターすれば一目均衡表は心強いトレードの味方になることは間違いありません。

最後にこのページで解説した一目均衡表の大事なポイントをまとめておきましたので、おさらいに確認しておいてください。

・一目均衡表は日本発のテクニカル分析指標
・一目均衡表は5つの線から成り立っている
・遅行スパンや先行スパンといった過去・未来といった珍しい要素がある
・一目均衡表はMT4/MT5やTradingViewでもチャートに描画できる
・一目均衡表以外のテクニカル分析指標と組み合わせるとより精度が上がる

以上、海外FXでも役に立つ一目均衡表に興味が湧いた人は、ぜひチャートに描画して活用してみてはいかがでしょうか。

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