確定申告書の提出期間は、毎年2月16日~3月15日までの1か月間が原則です!
まだまだ3・4か月あるから大丈夫だと思わずに、今のうちから準備をしておいた方が後々焦らなくて済みますよ。
そもそも、海外FXで稼いだら税金は払わないといけないの?
もちろん!まあ金額は稼いだ額によって変わるけどな
ちなみに、海外FXで稼いだら全部手元に残ると考えてる方!
その考え…残念ながら間違えています。
実は海外FXにも、税金があります。
結論から言うと
- 給与所得者⇒所得が20万円以上
- 被扶養者⇒38万円以上
で確定申告をしなければいけません。
せっかく、FXで利益が出ていても税金について知らないと損することばかりだよ
えええ!それなら今すぐにでも教えてください
ということで、今回の記事は、「海外FXの税金について」と、「確定申告」について徹底的に解説していきたいと思います!
特に、会社員の方は、年末調整で税金の納税手続きが完了してしまうので、確定申告そのものをしたことがないという方も多いでしょうから、この記事を参考にしてみてくださいね!
会社に、副業(FX)がバレたくない人も必見ですよ
海外FXにおいて確定申告が必要な人
まず、海外FXでトレードしていて、確定申告の対象になる方の条件について確認しましょう。
海外FXで取引している方の中で、次の条件に該当する人は確定申告が必要です!
- 給与所得者で、海外FXを含む給与以外の所得の合計が年間20万円以上ある方
- 非給与所得者で、海外FXを含むすべての所得の合計が年間38万円以上ある方
個人事業主やフリーランスの方は、海外FXの取引をしていなくても総合課税の事業所得として確定申告が必要です。
また、年金生活者の場合、公的年金による収入が年間400万円以下で、公的年金以外の所得が20万円以下であれば確定申告の必要はありません。
ここでいう「所得」とは、収入から必要経費を差し引いて残ったお金のことだよ~
- 確定申告が不要な人は?
-
- 給与所得者で、海外FXを含む給与以外の所得の合計が年間20万円以下の方
- 非給与所得者で、海外FXを含むすべての所得の合計が年間38万円以下の方
- 海外FXで利益を出していない方
- そもそも海外FXの利益でも日本に納税する必要があるの?
-
海外FXに関する情報と言うと、どうしても「儲ける」分野に目が行きがちです。
しかし、実際に利益が出た場合、税金がどのように関わってくるかも、あらかじめ知っておく必要があるでしょう。
なぜなら、たとえ海外のFX業者を使っていても、日本で生活している限りは国内で納税を行う必要があるからです。
これを怠ると脱税となり、処罰や追徴金を課せられる事にもなります。
確定申告はいつまでに申告すればいいの?
海外FXによる利益以外でも上記に該当する所得がある場合は、確定申告が必要です。
ただし、確定申告の期間は決まっていて、前年1月1日~12月31日までの分を翌年の2月16日~3月15日の間に行います。
万が一、確定申告の期間に間に合わなかった場合はどうなるの?
「期限後申告」として扱われ、罰則として納める税金の他に無申告加算税(最高20%)や税延滞税(最高14.6%)などが課されるよ
ただし、期限に遅れても以下の条件をすべて満たす場合は、無申告課税はかかりません。
- 確定申告の期限後1ヵ月以内に自主的に申告していること
- 確定申告の期限内(口座振替納付の手続きをした場合は期限後申告書を提出した日)に納税は済ませていること
- 直近5年間に期限後申告がないこと
海外FXの利益を確定申告する際は何所得になる?
FXの利益は、海外FXと国内FXで適用される税制度が異なり、次のように分類されます。
FXの税制度
- 海外FXで得た利益は総合課税の雑所得
- 国内FXで得た利益は申告分離課税の雑所得
したがって、海外FX得た利益は総合課税の雑所得扱いになります。
仮に、海外FXと国内FXの両方をやっていて両方で利益が出た場合は、別々の区分で確定申告をする必要があり、それぞれの利益と損失を相殺することはできません。
ちなみに、海外FXと同じ雑所得である海外FX業者のトレードで得た利益は損益通算ができます。
さらに、海外FXのトレードで得た利益と同じ扱いになる総合課税の雑所得とも損益通算できます。
例えば、次のようなケースでは、損益通算して確定申告で課税対象となる所得は150万円となります!
- 海外FXで年間300万円の利益
- 海外FX業者Aで50万円の損失
- 仮想通過取引で100万円の損失
また、海外FXのボーナスやキャッシュバックも確定申告が必要です。
これらの利益は次のように分類されます。
- 出金できるボーナス(取引量に応じてもらえるボーナス)・キャッシュバック⇛雑所得
- 出金できない、証拠金としてしか使えないボーナス(海外FX口座開設ボーナスなど)⇛一時所得
- トレードコンテストの賞金⇛一時所得
なお、海外FX口座開設ボーナス・海外FX入金ボーナス・トレードコンテストなどの賞金は、年間で50万円を超えていなければ確定申告は不要です。
海外FX(総合課税)の税率と計算方法
続いて、海外FXで得た所得に対して課せられる総合課税の税率や計算方法を見ていきましょう。
海外FX(総合課税)は累進課税なので、所得額が上がるにつれて税率も段階的に上がります。
ちなみに、分離課税となる国内FXでは、所得に関わらず税率は下記のパーセンテージで固定されています。
- 所得税 ➡ 15%
- 復興特別所得税 ➡ 0.315%
- 地方税 ➡ 5%
- 計 ➡ 20.315%
詳しくは以下の表を参考にしてみてね!
所得金額 | 税率の内訳 | 控除額 |
---|---|---|
195万円以下 | 所得税5%+住民税10% | 0円 |
195万円超330万円以下 | 所得税10%+住民税10% | 97,500円 |
330万円超695万円以下 | 所得税20%+住民税10% | 427,500円 |
695万円超900万円以下 | 所得税23%+住民税10% | 636,000円 |
900万円超1,800万円以下 | 所得税33%+住民税10% | 1,536,000円 |
1,800万円超4,000万円以下 | 所得税40%+住民税10% | 2,796,000円 |
4,000万円超 | 所得税45%+住民税10% | 4,796,000円 |
※更に2037年12月31日まで、所得税に対して2.1%が復興特別所得税としてかかります。
海外FX(総合課税)の納税額の計算方法
海外FXの所得に対する税金の計算では、海外FXの利益だけでなく、給与や副業などの総合課税に該当するすべての所得を合算する必要があります。
具体的には、次のような手順を踏みます。
納税額の計算方法
- 総合課税に該当する年間の個人収入金額を算出
- 個人所得を算出【個人所得=年間の個人収入金額-必要経費】
- 課税所得額を算出【課税所得額=個人所得-各種所得控除額(生命保険や国民年金など)】
- 納税額を算出【納税額=(課税所得額✕税率)-控除額+特別復興所得額(※)】
※2013年~2037年までは、従来の納税額に追加で復興特別所得額2.1%が課せられます。
給与所得者と非給与所得者の場合に分けて、実際に計算してみましょう!
給与所得者の場合
500万円(給与)+400万円(海外FXでの利益)=900万円
900万円(年間の個人収入金額)-30万円(必要経費)=870万円
870万円(個人所得)-0円(各種所得控除額)=870万円(課税所得額)
870万円に課税される所得金額は「695万円超900万円以下」に該当するので、税率は33%、控除額は636,000円となり、納税額は以下の通りです。
870万円✕税率33%-636,000円=2,235,000円…①
復興特別所得税は(課税所得額×税率-控除額)✕2.1%なので、
2,235,000円(870万円✕税率33%-控除額)×2.1%=46,935…②
納税額=①-②=2,188,065円
会社員の場合、会社側の源泉徴収で給与から税金が天引きされるので、2,188,065円から会社の源泉徴収で納税している分を差し引いた金額が確定申告での納税額になります。
非給与所得者の場合
- 勤め先の給与:0円
- 海外FXでの年間利益:400万円
- アフィリエイトでの年間利益:100万円
- 必要経費:50万円
年間の個人収入金額は総合課税の雑所得を合算するので、400万円(海外FXでの年間利益)+100万円(アフィリエイトでの年間利益)=500万円
500万円(年間の個人収入)-50万円(必要経費)=450万円
450万円(個人所得)-0円(各種所得控除額)=450万円(課税所得額)
450万円に課税される所得金額は「330万円超695万円以下」に該当するので、税率は30%、控除額は427,500円となり、納税額は次の通りです。
450万円✕税率30%-427,500円(控除額)=922,500円…①
復興特別所得税を計算すると、
922,500円✕2.1%=19,373円…②
納税額=①-②=903,127円
海外FXの確定申告の必要書類
確定申告書は手書きで提出する方法もありますが、パソコンで国税庁HPより作成する方法もあります。
こちらのほうが、面倒な税金の計算なども自動で行ってくれるので便利です!
それでは、確定申告の際に必要になる書類について詳しく見ていきましょう。
確定申告の際に必要な書類
- 源泉徴収票(会社などに努めている方)
- 各種控除を受けるために必要な証明書(社会保険料の控除証明・医療費の領収書・住宅ローン控除など)
特に、会社勤めの方は、海外FXの利益だけを申告するのではなく、1年間でもらった給料などもすべて含めて確定申告する必要があるので、必ず源泉徴収票を用意しましょう。
確定申告の際に用意したほうがいい書類
- 海外FXの年間の取引収支を証明するもの(海外FXの年間取引履歴書)
- 海外FX取引に関する経費の領収書
これらの書類は、添付が義務付けられているものではありませんが、海外FXなどの海外FXの利益に関しては、後で税務署から詳細な問い合わせがあることも多いです。
「所得の申告額の根拠」として、海外FXの年間取引履歴を添付することで、申告をスムーズに終わらせることが可能です!
また、確定申告では、利益から経費を差し引いた金額が課税の対象になるので、海外FX取引でかかった経費に関する領収書なども重要になります。
確定申告する際に海外FX取引の必要経費として認められるものは、主に次の通りです。
- 海外FXで取引するためのパソコンやモニターの購入費
- 海外FXについての教材費
- ECN口座の取引手数料など
これらが経費として認められるには領収書が必要になるので必ず保管しておきましょう!
海外FXの年間取引履歴書の取得方法(XM)
先ほどの解説で、海外FXの年間取引履歴書について軽く触れましたが、ここでは「海外FXの年間取引履歴書」の取得方法について解説します。
今回は、人気No1業者「XM」を例に解説していくよ!
XMの年間取引履歴書は、MT4/MT5からダウンロードすることができます!
XMの年間取引履歴書を取得する流れは次の通りです。
まず、MT4にログインして、MT4の一番下に表示されている「ターミナル」から「口座履歴」をクリックしましょう。
口座履歴にはあなたが1年間に取引したデータが保管されているので、「口座履歴」を右クリックして「期間のカスタム設定」を選択してください。
期間のカスタム設定で昨年1年間の期間を設定し、「OK」をクリックしましょう。
口座履歴に抽出した期間のXMでの取引履歴が表示されます。
間違いなければ、「右クリック」→「レポートの保存」をクリックしましょう。
これで、XMの年間取引履歴のダウンロードは完了です![
生成した年間取引履歴のファイルを開くと、対象期間のXMでの取引履歴が表示され、一番下部にあるサマリーの、「Closed Trade P/L」が当該年度のXMの確定損益総額になります。
複数の海外口座を持っている方は、口座ごとに年間取引履歴を抽出し、Closed Trade P/Lを合算して、確定申告が必要かどうか確認しましょう。
なお、確定申告書作成時に、どこから所得があったのか「名称」と「住所」を記入する必要がありますが、XMからの所得は次のように記入します。
- 名称:Tradexfin Limited
- 住所:F20, 1st floor,Eden Plaza,Eden Island, Seychelles
また、XMの取引口座が円口座以外の場合、取引によって生じた損益を日本円に換算して確定申告する必要があります。
どのタイミングでレート換算するかは、国税庁が次のように通達しています。
外貨建取引の換算の規定に基づく円換算は、その取引を計上すべき日における対顧客直物電信売相場(TTS)と対顧客直物電信買相場(TTM)の仲値による。
国税庁のホームページ
つまり、取引を行った日の為替レートで換算するのが原則です!
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海外FXの確定申告の流れ【webから行う方法】
最後に、確定申告の実際の流れをみていきましょう。
ここでは、webから確定申告する方法をご紹介します。
WEBでの確定申告の流れは次のとおりです!
確定申告の流れ
- 書類作成の準備
- 収入金額・所得金額の入力
- 給与所得者は給与所得を入力する
- 所得控除の入力
- 税額控除・その他の項目の入力
- 計算結果確認
- 住民税等の入力
- 個人情報の入力
- 印刷・書類提出
手順① 書類作成の準備
国税庁の公式HPの確定申告書等作成コーナーより「作成開始」をクリックします。
「e-Tax」か「書面提出」を選択できます!
e-Taxではネット完結で確定申告でき、添付書類の省略やネット銀行から税金を支払うことができますが、あらかじめ電子証明書を発行したり、パソコンにICカードリーダライダをインストール必要があります。
一方、書面提出はネットで情報を入力したものを印刷して税務署に郵送する方法です。
内容は同じなので、ここでは書面提出で行う方法を紹介します。
利用しているパソコンの推奨環境、プリントサービスの案内、利用規約などを確認したら、「利用規約に同意して次へ」をクリックします。
作成する申告書の画面に移行し、「▼」をクリックし、表示される申告書の種類のうち「所得税」をクリックします。
以下の画面が表示されるので、「左記以外の所得がある方」の「作成開始」をクリックします。
「申告の種類」を選択し、「生年月日(必須)」「入力フォーム」などを選択して「入力終了(次へ)」をクリックします。
- 申告の種類:税務署より青色申請の承認を受けている方はチェックを入れます
- 申告される方の生年月日:ご自分の生年月日
- 所得・所得控除等の入力フォームについて:申告書の様式をイメージした画面で作成したい方はチェックを入れます
手順② 収入金額・所得金額の入力
XMでの所得を入力します。
XMは総合課税の雑所得の区分になるので、雑所得のその他の「入力する」をクリックします。
次に、雑(その他)所得で、上記以外の「入力する」をクリックします。
個人年金以外の雑所得の画面に移行するので、各項目に入力して「入力終了」をクリックします。
- 種目:例 証拠金取引
- 名称:例 Tradexfin Limited(XMの業者名)
- 場所:例 Eden Island, Seychelles(XMの住所)
- 収入金額:例 1,000,000円(XMの1年間の収入)
- 必要経費:例 200,000円(XMで1年間にかかった経費)
XM以外の海外FX業者を利用しているなら、その数だけ都度入力してください!
先ほど入力した金額が正しく反映されていることを確認したら、「入力終了(次へ)」をクリックします。
収入金額の画面に戻るので、「雑所得の金額」と「合計の金額」を確認して間違いなければ「入力終了」をクリックします。
雑所得の欄には、収入金額から必要経費が引かれた金額が表示され、合計には給与所得と雑所得の合計が表示されます。
以上で、海外FXの所得に関する入力は終わりです。
手順③ 給与所得者は給与所得を入力する
続いて、給与所得者は給与や各種控除の入力をしていきます。
入力は会社からもらった源泉徴収票を見ながら行います!
総合課税の給与所得の「入力する」をクリックします。
以下の画面が表示されるので、源泉徴収票に記載されている通りに入力項目を埋めていきます。
入力項目
- 支払金額 : 1年間に支払われた給与の合計額
- 源泉徴収税額 : 源泉徴収で収めた所得税額
- (源泉)控除対象配偶者の有無等 : 「有」または「従有」に印がある場合は選択
- 配偶者(特別)控除の額 : 金額の記載がある場合はチェック
- 控除対象扶養親族の数 : 人数の記載がある場合はチェック
- 16歳未満扶養親族の数 : 人数の記載がある場合はチェック
- 配偶者の合計所得 : 配偶者の合計所得額
- 障害者の数 : 人数の記載がある場合は後の「配偶者控除」「扶養控除」から入力
源泉徴収票に記載されている通りに該当する項目に金額等を入力し、「入力終了」をクリックします。
以下の画面が表示されるので、源泉徴収帳に記載されている通りに該当する項目に金額等を入力し、「入力終了」をクリックします。
入力項目
- 社会保険料等の金額 : 記載があれば社会保険料の金額
- 生命保険料の控除額 : 記載があれば生命保険料の控除額
- 新生命保険料の金額 : 記載があれば新生命保険料の金額
- 旧生命保険料の金額 : 記載があれば旧生命保険料の金額
- 介護医療保険料の金額 : 記載があれば介護医療保険料の金額
- 新個人年金保険料の金額 : 記載があれば新個人年金保険料の金額
- 旧個人年金保険料の金額 : 記載があれば旧個人年金保険料の金額
以下の画面が表示されるので、源泉徴収票に記載されている通りに該当する項目に金額等を入力し、「入力終了」をクリックします。
入力項目
- 住宅借入金等特別控除の額 : 記載があれば住宅借入金等特別控除の額
- 住宅借入金等特別控除の額の内訳 : 記載があれば住宅借入金等特別控除の額
源泉徴収票の⑯および⑰欄に記載がない場合は「源泉徴収票の⑯及び⑰欄のいずれも記載がない」にチェックを入れましょう!
以下の画面が表示されるので、源泉徴収票に記載されている通りに該当する項目の金額等を入力し、「入力終了」をクリックします。
入力項目
- 自身保険料の控除額 :記載があれば地震保険料の控除額
- 国民年金保険料等の金額 :記載があれば国民年金保険料等の金額
- 旧長期損害保険料の金額 :記載があれば旧長期損害保険料の金額
- 本人が障害者 :該当する場合は選択
- 寡婦・寡夫 :記載があればチェック
- 勤労学生 :勤労学生の記載があればチェック
- 支払者 :支払者の記載があれば住所または所在地、氏名または名称を入力
以下の内容確認画面に移行します。
「支払金額」「源泉徴収税額」が自動で計算されるので、金額が反映されていることを確認して「次へ」をクリックします。
「収入金額・所得金額の入力」に移るので、金額が正しく反映されているかを確認して「入力終了」をクリックします。
以上で給与所得の入力は完了です。
手順④ 所得控除の入力
「所得控除の入力」画面に移行するので、各所得控除額を確認して「入力終了」をクリックします。
記載漏れがある場合は「入力する」をクリックして入力しましょう!
手順⑤ 税額控除・その他の項目の入力
「税額控除・その他の項目」画面に移るので、入力漏れがないか確認し、「入力終了」をクリックします。
手順⑥ 計算結果確認
「計算結果確認」に移行します。
これまでに入力した内容の計算結果が表示されているので、納税額を確認して「次へ」をクリックします。
手順⑦ 住民税等の入力
住民税・事業税に関する入力を行う場合は、「住民税・事業税に関する事項」をクリックし、なければ「次へ」をクリックします。
住民税・事業税に関する事項では、下記の項目を入力します。
- 給与・公的年金等以外の所得がある方
- 16歳未満の扶養親族がいる方
- 別居の控除対象配偶者・控除対象扶養親族・事業専従者のいる方
- 配当所得等がある方
- 株式等譲渡所得割額控除額がある方
- 事業所得や不動産所得がある方
手順⑧ 個人情報の入力
個人情報を入力していきます。
住所・氏名や電話番号、納税地やマイナンバーなどを間違いがないように慎重に入力しましょう。
すべての項目を入力し終えたら「申請書作成終了」をクリックします。
手順⑨ 印刷・書類提出
申請書作成が終了したら、印刷する帳簿を選択して「帳簿表示・印刷」をクリックして、内容を再度確認し、問題がなければ印刷します。
すべての書類が整ったら、管轄の税務署に郵送します。
なお、確定申告に利用した書類、及び、海外FX取引に使用した経費の領収書等は必ず保管しましょう。
保管期間は白色申告の場合5年、青色申告の場合は7年です。
税金・確定申告についての注意点
海外FXの税金や、FXの利益を確定申告する場合、注意点がいくつかあるので、それぞれ詳しく紹介していきますね!
海外と国内の双方の損失は合算できない
国内と海外、双方のFX業者を使っていると、それぞれに利益や損失が発生します。
しかし、国をまたいで両者の合算や相殺をする事はできません。
その理由としては、課税方法が全く違うからです。
海外で出した損失に関わらず、国内での利益は利益として、そこから起算された所得に応じて税金を払う結果となります。
複数の海外FX業者を使っている場合でしたら、それらの損益を合算する事は可能です!
また同じ「雑所得」となる、仮想通貨取引やネット転売等での損益とも合算できます。
そのため複数の収入源を持っている場合、絶対的なデメリットとするのも言い過ぎでしょう。
損失繰越も不可能
海外FX、実は、損失繰越ができないのです。
損失繰越とは、その年の最終利益がマイナスになった時、その損失分を翌年以降に繰り越せる制度です。
これにより翌年以降に利益が出た場合、繰り越した損失と相殺させる事で、税額を押さえたりゼロにしたりできます。
国内FXであれば、この損失繰越が最大3年間に渡って認められます。
しかし海外のFXでは、どんなに赤字を出してもその年限りで損益が確定、損失繰越をする事は不可能です。
確定申告の際はFX会社が発行する年間損益報告書が必要
FXの利益を確定申告する場合は、FX会社が発行する年間損益報告書が必ず必要となります。
自分の利益と損失を把握するためにも必ず確認しておいた方がいいでしょう。
年間損益報告書はFX会社の取引ツールなどからダウンロードが可能です。
海外FXと国内FXは税率が違う
国内FX口座での所得については一律です!しかし、残念なことに、海外FX口座は税率が違うので注意が必要なんです。
国内FX口座とは違い、海外FX口座で得た所得に対しては雑所得扱いとなり、所得額に応じて税率が変動します。
- 所得税は195万円以下では5%
- 195万円超~330万円以下では10%
- 330万円超~695万円以下で20%
と所得が大きければ大きいほど税金の負担も大きくなってしまいます。
また所得税に住民税10%、復興特別所得税2.1%を加えて支払うことが必要になってきます。
領収書等はきちんと保管!
FXにかかった経費は申告し、利益から差し引きすることが可能です。
まあ経費として認められない場合もあるけどな~
え~。じゃあどうすればいいのよ
経費としてきちんと認めてもらうには、領収書をきちんと保存しておいて、支払いを証明することが大切なんだよ
じゃあ私、FX関係絶対に何にも捨てません…
書籍代の場合、FX以外で利用したものと混同しないよう、書籍タイトルなども領収書に入れてもらうと安心できますよ!
またスマホの利用料金などの、他の用途でも利用するものは、FXに利用する割合に応じた額が認められることもあります。
時間や接続先などが分かる資料を用意しておくとよりいいでしょう。
FXで利益が出た場合、FX会社からの申告によって税務署側はどの投資家がどれくらい利益を出しているかを把握しています。
ですから、必ずきちんと確定申告を行い、税金を支払うことで追徴課税など余分な出費を抑えることも可能ですので、面倒でも確定申告を行うことが投資家としての義務・役割といえますね
会社にバレない確定申告の方法
仮に、サラリーマン又は公務員が海外FXで利益を出して確定申告をした場合、住民税を支払う額が、給与に対して多くなります。
さらに、住民税は、給与から天引きされるので、
- 「あれ?なんでこの人だけこんなに住民税の額が多いんだろうか?」
- 「副業か?」
なんて疑われてしまう可能性があります。
このようなことを回避するには、確定申告をする際にFXで得た利益分の税金を自分で支払うようにすればいいのです。
例えば、確定申告をする際の申請書には、【住民税、事業税に関わる事項】という項目があります。
この項目の中には、【給与以外の所得に関わる住民税の徴収方法の選択】という項目があります。
そして、この項目には、
- 給与から差引き
- 自分で納付
という選択肢があるので、【自分で納付】に〇をつければ給与から天引きされることは絶対にないので勤務先にばれずに済みます。
ちなみに、所得税に関しても、確定申告書を作成時に「あなたの所得税は〇〇円です」と表示されるのですが、所得税はすぐに自分で支払う必要があるので、これは勤務先にばれることはありません。
もしくは、給与所得に課税される住民税は、会社が源泉徴収し納税してくれるので心配いりません。
そして、会社側からは従業員といえども確定申告の内容を把握できませんので安心してください。
たとえ、マイナンバー情報を会社に提出していたとしても同様です。
ですから、住民税だけ“自分で納付する”を選択しておけば、海外FXであろうと、国内FXであろうと、勤務先にばれることは絶対にないです!
【必読】海外FXの節税方法
ここでは、海外FXと国内FXの「節税対策の違い」を解説します。法律で許された範囲で、どのように税金を安くできるか見ていきましょう。
海外FXの税金を節約する方法は下記の4つが挙げられます。
- 経費を計上して控除
- 海外FX同士は損益通算可能
- 思い切って海外移住
- 入金ボーナス+両建て
経費を有効に計上する
海外FXは経費を計上して控除が可能です。
課税額を計算する基準となる所得を算出する際に、収入から差し引くことができる「経費」について見ておきます。
海外FXでの収入から所得計算をするときに、経費として認められる、もしくは認められる可能性がある項目には主に以下のようなものがあります。
- FXトレードを行うために必要な機材として、トレードに使用するパソコン・タブレット・スマホなどの購入費
- トレードを行うための通信費(インターネットのプロバイダ料金や携帯料金など)および設備費(モデム・ルータなど)
- トレーディングルームを用意した場合は、その部屋の家賃・光熱費など
- FXに熟練するためにかかった費用として、書籍代、セミナー参加費用、情報収集のためにかかった費用(交通費・飲食代など)
- 海外FXトレードの勉強等をする際に用いる筆記用具
- ・EA(エキスパートアドバイザー)などの自動売買プログラムを利用している場合はその費用
これらの項目については、いずれもトレード専用のものなら100%経費として計上できますが、他と兼用のものの場合はその使用割合によって計上できる金額が変わります。
こういった項目を経費として計上して所得額を減らすことで節税ができます。
万が一、税務調査が入ったときのために、領収書は大切に保管しておきましょう。
よくある間違いとして、一般的に、スプレッドや取引手数料は経費という扱いですが、これは確定申告で計上できません。
ポジションを決済した時点で、すでにそれらを引いた額が損益として算出されているからです。
取引手数料を確定申告で経費計上してしまうと、2重で経費を申告したことになってしまいます。
海外FX同士は損益通算して控除を受ける
複数の海外FX業者で取引している場合、各社で発生した損益を通算することも可能です。
取引にかかった経費を計上することで、控除を受けることができます。
しかし、「海外FXの所得と国内FXの所得」「海外FXの所得とその他の雑所得」同士は、損益通算できません。
総合課税で損益通算が認められているものは
- 「不動産所得」
- 「事業所得」
- 「譲渡所得」
- 「山林所得」
上記4点だけです。
思いきって海外移住する
日本国内に住んでいる限り、永遠に日本の税制が適用されます。
ここまでお話ししてきた内容は、すべて日本の法律についての話です。
そのため、年間で数千万円以上の利益がある人であれば、税金の安い香港やシンガポールといった海外に移住することで、かなりの額の節税が可能となります。
また、タックスヘイブンと呼ばれる、租税回避国で法人(ペーパーカンパニー)を設立し、海外FX業者で法人口座を開設するという手段もあります。
そもそも、海外FX業者自体がこの手段を使って租税回避しているみたいなんだ
しかし、海外移住は物価・治安・社会保障・文化・言語・人間関係・その他にもたくさん出てくる生活上の問題全てをクリアできる人はめったにいないと思います…
だから、「こんな方法もあるんだなぁ~」という程度に軽い気持ちで考えたほうが良いわよ
あまり現実的ではないからね…
また、単純に所得税率・住民税率が低いだけでなく、各種控除制度・補助制度が充実していなくてはいけません。
さらに、多くの海外FX業者では、以下の国の居住者にはサービスを提供していないので注意しましょう。
- FxPro:アメリカ合衆国、イラン・イスラム共和国・カナダなど
- IronFX:アメリカ合衆国・イラン・キューバ・スーダン・シリア・北朝鮮など
- AXIORY:アメリカ合衆国・北朝鮮・ミャンマー・キューバ・スーダン・シリア・イラン・イスラム共和国など
- XM:アメリカ合衆国・カナダ・ニュージーランド・イラン・北朝鮮・ベリーズなど
- Exness:アメリカ合衆国・バチカン市国・セーシェル・カナダ・イスラエル・北朝鮮・ロシアなど
海外FXの税金に関するよくある質問
- 海外FXの利益に対して税金はかかりますか?
-
一般的に、海外FXの利益は所得税の対象となります。
ただし、国によって異なりますので、自分が居住する国の税法に従って確認することが重要です。
- 海外FXの取引で損失が出た場合、税金はかかりますか?
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一般的に、海外FXでの損失は所得税の控除対象となります。
ただし、国によって異なりますので、自分が居住する国の税法に従って確認することが重要です。
- 海外FXの取引で得た利益を自国に持ち帰った場合、税金はかかりますか?
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一般的に、海外FXで得た利益は自国に持ち帰っても所得税の対象となります。ただし、国によって異なりますので、自分が居住する国の税法に従って確認することが重要です。
- 海外FXの取引で支払った手数料は税金の控除対象となりますか?
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一般的に、海外FXで支払った手数料は所得税の控除対象となります。ただし、国によって異なりますので、自分が居住する国の税法に従って確認することが重要です。
- 海外FXで支払った手数料は、日本の所得税の控除対象となりますか?
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はい、海外FXで支払った手数料は、日本の所得税の控除対象となります。
ただし、控除の範囲や方法には制限がありますので、詳細については税務署に相談することが重要です。
- 海外FXでの取引において、税務署に報告する必要はありますか?
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一般的に、海外FXでの取引においては、自分が居住する国の税務署に報告する必要があります。
- 無職でも、海外FXの税金を払う必要はありますか?
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無職の方でも、海外FXにおける年間の所得が48万円を超える場合は確定申告をして税金を払う必要があります。
- 海外FXと国内FXの税金の違いは何ですか?
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海外FXは15〜55%程度の累進課税、国内FXは一律20.315%です。
海外FXは総合課税なので、所得が大きくなるにつれて税率も上がります。
まとめ
海外FXで収益を得たら必ず確定申告をしましょう。
課税対象となる所得があるのに申告しなかった場合は、脱税となり追徴課税などが発生します。
悪質な脱税とみなされれば罰金や逮捕などの懲罰もあるので注意が必要です!
確定申告について、自分で申告するのに不安がある場合などは、税理士などの専門家に相談するのもおすすめです。
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